向かい風が強いとまくりは増える?全24場の風速別データと展示の読み方
2020年2月1日〜2026年9月30日の全国では、まくりは向かい風2〜3m/sの60,150レース中15.7%(9,418回)、4m/s以上の45,541レース中17.3%(7,879回)でした。 同じ会場内で比べると、4m/s以上で多いという差の目安を満たしたのは24場中13場で、残る11場は偶然の幅の中です。
全国の傾向から一歩進めるなら、見る会場の行が役立ちます。たとえば児島の会場ページから今の開催を開く場合、下の児島の行を参考に、直前情報の風と展示の進入を組み合わせます。
向かい風2〜3m/sと4m/s以上で、まくりはどれだけ出たか
向かい風は、水面の1マークから2マークへ吹く風です。まくりは内側の艇の外を回って先頭に立つ勝ち方。外から艇の間に切り込む「まくり差し」とは別の決まり手です。
表の分母は、その風速区分の全レース。分子は1着艇の決まり手が「まくり」だったレースで、どの艇番・進入コースから勝ったかはまとめています。
全国・2020年2月1日〜2026年9月30日
| 向かい風の風速 | まくりで決まった割合と回数 |
|---|---|
| 2〜3m/s | 60,150レース中15.7%(9,418回) |
| 4m/s以上 | 45,541レース中17.3%(7,879回) |
4m/s以上はまくりの回数が少なくても、分母のレース数も少ないため、割合は高い結果でした。風速別の出現頻度を見るときは、回数だけを並べるより、同じ行の分母と割合を一緒に読む方が実態をつかめます。
龍神レーダーの風とイン逃げ率には、全国の「決まり手の変わり方」があります。そこで読む全国の傾向を、次の会場内の比較で掘り下げます。
同じ会場で差の目安を満たしたのは13場
全国の合計には、各会場で向かい風が出たレース数の違いも入ります。今日見る会場に近づけるため、同じ期間・同じ会場の2〜3m/sと4m/s以上を並べました。会場の順位ではなく、会場番号順です。
「4m/s以上で多い」は、出典の件数から計算した目安です。二標本の比率の検定で、差が偶然に出る幅の目安(95%、|z|が1.96以上)を満たした会場を示しています。それ以外は「偶然の幅の中」としています。
会場別・2020年2月1日〜2026年9月30日。各セルの分母はその会場・風速区分の全レース
| 会場 | 向かい風2〜3m/sのまくり | 向かい風4m/s以上のまくり | 差の目安 |
|---|---|---|---|
| 桐生 | 635レース中20.5%(130回) | 130レース中25.4%(33回) | 偶然の幅の中 |
| 戸田 | 2,102レース中27.5%(579回) | 956レース中27.1%(259回) | 偶然の幅の中 |
| 江戸川 | 1,413レース中20.4%(288回) | 3,757レース中22.2%(834回) | 偶然の幅の中 |
| 平和島 | 2,214レース中19.6%(434回) | 1,481レース中21.1%(313回) | 偶然の幅の中 |
| 多摩川 | 1,253レース中19.3%(242回) | 603レース中22.1%(133回) | 偶然の幅の中 |
| 浜名湖 | 2,796レース中14.1%(395回) | 4,437レース中13.8%(613回) | 偶然の幅の中 |
| 蒲郡 | 3,048レース中19.4%(592回) | 1,397レース中22.3%(311回) | 4m/s以上で多い |
| 常滑 | 4,972レース中16.8%(837回) | 2,420レース中19.3%(467回) | 4m/s以上で多い |
| 津 | 2,171レース中10.4%(226回) | 3,004レース中12.7%(382回) | 4m/s以上で多い |
| 三国 | 2,288レース中12.0%(274回) | 1,979レース中14.3%(283回) | 4m/s以上で多い |
| びわこ | 2,070レース中13.2%(273回) | 1,620レース中16.0%(260回) | 4m/s以上で多い |
| 住之江 | 2,622レース中19.7%(516回) | 398レース中22.1%(88回) | 偶然の幅の中 |
| 尼崎 | 2,699レース中12.7%(343回) | 4,851レース中15.7%(762回) | 4m/s以上で多い |
| 鳴門 | 3,325レース中16.2%(540回) | 1,432レース中19.1%(273回) | 4m/s以上で多い |
| 丸亀 | 3,520レース中13.3%(467回) | 2,599レース中17.2%(448回) | 4m/s以上で多い |
| 児島 | 6,503レース中12.8%(834回) | 2,300レース中17.4%(401回) | 4m/s以上で多い |
| 宮島 | 4,413レース中17.7%(780回) | 2,243レース中18.5%(415回) | 偶然の幅の中 |
| 徳山 | 1,038レース中11.0%(114回) | 579レース中16.1%(93回) | 4m/s以上で多い |
| 下関 | 2,451レース中14.3%(350回) | 1,119レース中12.2%(136回) | 偶然の幅の中 |
| 若松 | 777レース中12.9%(100回) | 1,576レース中16.1%(254回) | 4m/s以上で多い |
| 芦屋 | 2,027レース中14.8%(299回) | 1,797レース中15.9%(285回) | 偶然の幅の中 |
| 福岡 | 1,406レース中17.9%(252回) | 1,194レース中20.2%(241回) | 偶然の幅の中 |
| 唐津 | 2,448レース中13.6%(332回) | 2,144レース中16.7%(359回) | 4m/s以上で多い |
| 大村 | 1,959レース中11.3%(221回) | 1,525レース中15.5%(236回) | 4m/s以上で多い |
児島では2〜3m/sの6,503レース中12.8%(834回)に対し、4m/s以上は2,300レース中17.4%(401回)でした。同じ会場内でも、向かい風の強さを分ける意味がある例です。
一方、戸田は2〜3m/sの2,102レース中27.5%(579回)と、4m/s以上の956レース中27.1%(259回)でほぼ同じ、差は偶然の幅の中です。まくりの割合がもともと大きいことと、風が強い区分でさらに増えることは、別の問いになります。
まくりは勝ち方、4コースの1着率は勝った位置を見る
この表のまくりには、複数の進入コースから勝ったレースが入ります。たとえば児島の4m/s以上の401回は、その会場・風速の全2,300レースに対するまくりの回数です。4コースの1着率は、同じ条件の全レースを分母に、4コースから勝ったレースを分子にした値です。勝ち方で分けるか、勝った位置で分けるかが違います。
さらに、会場ページで「4号艇が勝ったときのまくり」を読む場合、分母は4号艇が1着だったレースへ変わります。風速別の全レースを分母にした表、あるコースが1着になった割合、勝った艇の決まり手の内訳。この違いを分けると、「どれだけ勝つか」と「勝つときにどう攻めるか」がつながります。
艇番と進入コースが入れ替わる前付けでも同じです。出走表の番号は艇番、スタートする位置は進入コース。展示では、攻める艇がどこへ入り、その内側にどの艇がいるかを見ます。
今日の児島では、南風の強さと展示進入を組み合わせる
児島で南の風は向かい風に入ります。表に対応する向かい風の方位は、南東・南南東・南・南南西・南西です。同じ風速でも、別の会場では水面の向きに合わせて区分を選びます。
たとえば児島の直前情報が「南・4m/s」だった場合は、表の児島・4m/s以上の列を参考にします。過去の記録は2,300レース中17.4%(401回)。「南・3m/s」なら、同じ児島でも2〜3m/sの6,503レース中12.8%(834回)の列へ移ります。これは表への当てはめ例で、今日の実測値ではありません。
そのうえで展示の進入を見て、外から攻める位置と内側の艇との並びを読みます。枠番どおりなら艇番とコースが対応し、前付けがあれば実際に入った位置で展開を考えます。風の表を出発点にし、今回の並びを重ねる順です。
児島の水面・風・枠番別の傾向には、会場の水面と、艇番ごとに勝った際の決まり手の内訳があります。風速別のまくりとは分母を分けて、どの位置からどんな攻め方があったかを読み進められます。
数字の範囲と注意点
出典はボートレース公式の競走成績(Kファイル)の2020年2月1日〜2026年9月30日の記録です。全国の件数と決まり手の合計は公開データでも読めます。向かい風は1マークから2マークへの向きから45度以内。風速1m/s以下と横風は別区分で、この比較には入りません。
差の判定は件数を使った会場ごとの比較で、多数の会場を同時に比べる補正はしていません。13場という結果は探索の目安です。季節・時間帯・選手の級別をそろえた比較ではなく、風だけが差の原因だと示すものでもありません。公開画面のイン1着率にある区間や調整後の値は、まくりの割合の判定とは別です。
風は過去レースの発走時点の記録です。直前情報の気象が前のレースの値の場合もあるため、開催日には観測時刻と風向・風速を一組で読みます。展示の進入は本番で変わることがあり、過去の割合は今回の各艇の1着確率や着順を約束しません。